ツチヤンの生活日記

将来にはのび太くんになりたい24歳 ♂ in 名古屋 (・土・) 。※このツチヤンはフィクションです。

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1996年 No.046

覚えている1番古い記憶というと多分、妹が産まれるというので母が入院し、父の実家に2人で世話になっていた時の話。妹は今年成人式を迎え、現在20歳。つまりこの話は20年も昔の事なのだが、その当時の様子が明瞭に未だ頭にある。僕は2歳だった。

入浴中、父が頭を洗っていて目を離した隙に湯船で溺れた時の水中の様子。レンタルしたドラえもんのビデオを表と裏を逆さまに挿れてしまって取り出せなくなった。父に手を引かれ歩いた夜道。ソフトクリームの置物、灰皿。じいちゃんに連れて行ってもらった長い滑り台、動物園。車に乗っていたら交差点で蛇に襲われる悪夢。なぜかベッドの下で目を覚ました。庭の植木に成る小さな青い実。病院の売店でばあちゃんにいつも買ってもらっていたアンパンマンのチョコレート菓子。スーパーで買ってもらったおまけ付きソーセージ。父と蝉を取りに行く途中、線路の中を横断した。家の前を走る電車の音。クレヨンで居間に絵を描こうとしたらひどく叱られた。車や飛行機に乗っている動物たちのパズル。折りたたみの簡易机。UCCコーヒー。玄米茶。たくたくと成る振り子時計。壁の木材から滲み出て固まった樹液。青い工具箱。空っぽの大きな水槽。

何故こんなにも20年前の幼児期の記憶があるのかというと、恐らく何度も記憶を反芻したせいだろう。ただ、故意に記憶を揺さぶってきた訳ではない。何かにつけて連鎖反応的に情景が思い起こされ、結果的に何度も何度も上書きされていったのだ。何度も何度も、何度も何度も上塗りが繰り返されたのだろう。それは勿論幼児期のことだけでなく。

そういった性分を持ち合わせているために、私は生まれてこの方、この心臓の鋭く深い拍動を抑えられずにいる。


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