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ツチヤンの生活日記

将来にはのび太くんになりたい24歳 ♂ in 名古屋 (・土・) 。※このツチヤンはフィクションです。

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UFOと恋人は24歳 No.051

UFOを見たことがあるかと尋ねられると、僕はうまく答える事が出来ない。幼少の時分、UFOを見たという記憶があるようなないような、曖昧で判然としないのだ。もしかしたらそれは夢だったのかもしれないし、10年20年の時を経て無意識に作り上げられてしまったモノなのかもしれない。ただぼんやりと今でも駅前にあるビルの元で、保育園からの帰り道、雲がかかった夜空に浮かぶUFOを見上げていた記憶がある。そもそもそれがUFOだったのかも分からないけれど。ちなみに僕はUFOはいるのだろうと思っている。地球人だって宇宙人だ。いつか外宇宙の生命体にお目にかかれる日が来るんじゃあないかと密かに楽しみにしている。

3年前、御茶ノ水でギターを買った。御茶ノ水と言えば楽器街で、ギターショップが櫛比の如く連なっている。ただ当時の自分にはギターを買う予定など全くなかった。東京へライブを見に遠征した際、どんなものかとの興味本位で訪れたのだった。駅からすぐの吉野家で朝食を済まし、店員に道を尋ね楽器街へ向かった。スマートフォンで地図を確認しながら暫く歩くと、楽器街に到着した。朝も早かったせいかまだ営業していない店もあった。目の前のショップで開店作業が始まったので、まずその店に入店した。順番に見て行こう。名古屋にもギターショップは幾つかあるが、さすが御茶ノ水。楽器街と言われるだけあって、この店だけで名古屋よりたくさんの高級ブランドギターが置いてある事がすぐに分かった。口を開けたまま店内を回転していると、すっきりとした笑顔の店員が気さくに話しかけてきてくれた。色々な話を聞かせてもらい、色々なギターを試奏させて貰った。その店員は自分と名前が似ていたのでますます親近感を覚えた。長いこと話し込んでいるうちに、気が付けばいつの間にか4時間以上の時間が過ぎ、気が付けばいつの間にか帰りのバスまでの時間は僅かになり、気が付けばいつの間にかローンの申請書に判を押していたのだった。この店員はかなりのやり手だ。他の店はほとんど見られなかった。

購入したのはGibson Flying V。36回払いで3年間のローン。当時の僕は3年後の自分を想像した。そのローンは今月でようやく支払いが完了することとなる。つまり、気づけばもう3年の月日が経ってしまったという事だ。しかしあの時思い描いていた予想図を今改めて眺めてみると、何一つ自分の思い通りになっていなかった。

当たり前だけれど先のことなんか誰にも分からない。不安や憂鬱が喉の奥へ押し込んできて、散々な目に遭うこともこれから多々あるだろう。ただそんな時でも、もしかしたらその次の日が今までの人生で一番に幸せな日になるかもしれない。楽観的な理想論だと一蹴されるだろうか。先のことなんか誰にも分からないのだ。ならば、確かに生きている今をあるものとしてしっかりと握りしめていたい。もし疲れてしまったら、その時は少し休もう。

そう、先のことは誰にも分からないのだ。一寸先は闇というけれど、なら、もしかしたら、そのたった一寸(3cm)先に100円玉くらい落ちているかもしれない。もしかしたら君が待っていてくれるかもしれない。もしかしたらUFOにだって会えるかもしれない。そうしたら、その時はその一寸先で君と手を繋いで、未知との邂逅を果たしたい。僕は今こんなことを考えている。


24歳になりました。

UFOと恋人

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