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ツチヤンの生活日記

将来にはのび太くんになりたい24歳 ♂ in 名古屋 (・土・) 。※このツチヤンはフィクションです。

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あなたに No.044


今まで全く気に留めていなかったのに、つい頭の中のソレとアレとコレとを一か所に集めてしまったから大変大変。顧視した途端、ムクムクと大きくなってボクを一飲みにしてしまった。

つまり有り体に月並みに換言をするならば、要は今まで見ないふりをしてきたのだけれど、一度見てしまったからにはもう二度と目を反らすことは出来ず、更にその異形をいくら拭ったところで定着するのを助長するだけだった。

同意を求めるニュース。向こう見ずの自転車。おしゃべりな掃除機。一方通行の教壇。傾いたエスカレーター。無体な信仰。虐げられた烏の歌。欲しがりの井戸端。経時を待つ店員。逃走する猫の爪。真心の大量生産。生き埋めの土地。無休のエアコン。愛想笑いの呟き。二人組の小人。褪せたペットボトル。労苦を移す地下鉄。折り目のついた紙屑。食べかけの食パン。不朽の葉物。隣の客はよく柿食う客だ。誰も照らしていない電灯。機械の賃金。見下された蛙。明るい未来のエネルギー。寄り添う綿埃。補正されたインタビュー。自己中な太陽。濡れたドアノブ。薄明の茶の間。ルーチンな錠剤。包み込む副流煙。子犬の腹痛。何が可笑しい。役目を終えたビニル。ロックの亡霊。子供の気遣い。詰まった排水口。くたびれた雑音。不感症な白鷺。愛に擬態した生理。人のふり見て我がふり直せ。寡黙な段ボール。抱き合った針鼠。ヒステリックな携帯電話。踊る亀。信号機を待つ横断歩道。赤だ、進め。それこそ有り体に言えば見えないふりをしている。慣れた手つきで。

勝手にしやがれ」なんて歯噛みして、その実言わされているに過ぎない気がして口を閉ざした。

チンしたプラスチックの盛り合わせを喰らって、世界は今日も廻っている。



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