- 作者: つくみず
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/02/09
- メディア: コミック
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あらすじ
文明の崩壊した終末世界。
チトとユーリの2人は愛車のケッテンクラートに乗って今日も旅を続ける。
ほのぼのディストピアストーリー。
少女終末旅行はWEB漫画サイトくらげバンチにて連載されている作品である。(1、2話他が見られる。)
くらげバンチが開設された2013年末からずっとHPの更新を伺っていて、少女終末旅行には一目惚れしてしまった。
歯車、鉄筋、パイプ、タンク、廃墟などが細かく描かれた、荒廃した人のいない世界を、ケッテンクラートに乗って2人の少女が当てもなく進んでいく。
終末世界という背景に騙されてしまうが、これは少女達の日常系漫画なのだ。
2人は旅をしながら、雨水の跳ねる音を楽しんだり、街灯りに心揺さぶられたり、神様について考えたりする。
時間軸は未来なのに、文明の崩壊した世界で、昔の人が過去に積み重ねてきた知恵を改めて哲学している。
その様子を見ていると、私たちの生きている現代は文明、文化の発達、深化によって宇宙の果てから路地裏の隅々まで理詰めにされ、自分の身体、五感を頼りに世界を眺める機会というのを損失しているのかもしれない、なんて。
心を亡くすと書いて忙しい。生きてるってなんだろう。
作者のつくみずさんはTwitterでよく自作のGIFアニメや落書きを公開されていて、これもまた、うん素敵。
— つくみず (@tkmiz) 2015, 11月 10
もうすぐ3巻が発売になるので、ああ楽しみね。
もっと絶望と仲良くなろうよ。