世界がフィクションになる。
急にふと、何をしているのかが分からなくなる。
身体は動くし言葉も喋れるが、他人の動きを身体の中から眺めているような錯覚に陥る。
意識は俯瞰してみているもう一つのところにある。
魂が抜け出てしまった。
僕たちは自分の体の中から世界を見つめている。
身体という媒介をもってして世界を認知している。
ならばこの世界は自分が誤って認知しているだけの実体を持たないただの夢幻、空想かもしれない。
僕たちは盛大な夢オチを演出するためのキャストなのかもしれない。
そう考えると、真実の鐘というのは目覚まし時計のことだろう。
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/15
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