成人の鈍痛 No.028

よく晴れて空は高く、陽光は燦々。 空っ風。心地よい寒気。 祭日。ある年の成人の日。今年は、自分も成人として式に招待を受けている。 スーツを着用し、外套を羽織って家を出る。足取りは重かった。 昨夜は旧友に再会すると思うと、気が高ぶってなかなか寝付けず、遅くまで大酒を浴びていた。 お陰で腹は焼けるようだし思…